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社長のおすすめ図書
「花に嵐のたとえもあるぞ サヨナラだけが人生だ」
漢詩「勧酒」を井伏鱒二が和訳した詩の有名な一節である。
なるほど!サヨナラだけが人生か!と思う、が私の場合は、さしずめ「言い訳だけが人生だ」といったところであろう。
休日に妻から「なぜ風呂に入らないのか?」と言われ「今日は雨で特に何もしていないから」(本当は面倒くさいだけ)と答え、また別の日に「書斎の掃除はいつするのか?」と責められ「本の整理の仕方を考えているところである」(そのうち業を煮やした妻がするだろうと期待している)と逃げ、さらに当通信の担当者から「おすすめ図書の原稿はいつになるんですか?締め切りはとっくに過ぎてますが」と問い詰められ、「最近妙に打ち合わせが多くて。でも心配には及ばない。すでにほぼ書けている」(実はすっかり忘れていて紹介する本すら決めていない)とウソをつく。
まさに言い訳だらけのクレヨンしんちゃんのような人生に我ながら呆れるばかりである。
しかし世に文豪と誉れ高き作家たちの言い訳もなかなかなものである。
石川啄木は全くウソの入金話で金田一京助に借金を申し入れている。
また中原中也は友人からの手紙に対し、すぐに返信をしなかった言い訳に「会って直接話したかった」と臆面もなくウソをついた。
そう考えると文豪も私もあまり変わらないように思う。
要するにこの世は言い訳でできているのだ。
皆さんも私への言い訳を本書から学んでみてはいかがかな?