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社長のおすすめ図書
ご存じの方も多いと思うがカヌーでの川下りが大好きである。美しい川にカヌーを浮かべ、ビール片手に下っていく、実に健康的(肝臓には不健康)な遊びである。
しかしひとつだけ問題がある。
我々が下りたくなるような美しい川は基本的に山の中や田舎に存在するため、一部の例外を除いて現在地を把握するための目印がないのだ!
(山口県の錦川はその例外で川に沿って走る清流鉄道の駅が目印になる)知らない土地で自分が何処にいるかわからないという状態は結構不安である。
そんな時、我々の不安を取り除いてくれる存在、それはズバリ「橋」でしょう!(丸尾君風に)
例えば錦川一枚岩からスタートし「相瀬橋」2つ飛ばして「鶴川橋」(この橋の近くにある“つくし”という呑み屋の〆のラーメンは絶品である)
そして「明神橋」まで下ったらゴールはすぐだ。もう不安はない。
このように我々にとって非常にありがたい存在の「橋」、しかし本書は今までの前振りと全く関係のない「橋」にまつわる十篇の時代小説である。
心温まる幼馴染の男女の物語「約束」。四十半ばの男と訳ありの若い女の微妙な関係を描いた「氷雨降る」。ほか映画化された「殺すな」等々、切なくなったり、ほっこりしたりの傑作短編集である。ぜひ御一読を。
今回は( )と「 」のやたら多いお薦めでした。(笑)