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社長のおすすめ図書
「川面にて 体寄せ合う 親子鴨」
「旧友に再会 熱燗 まぁ一杯」
私の作った俳句である。柄にもなく時々俳句を詠んだりしている。
「春の海 ひねもすのたり のたりかな」の与謝蕪村には遠く及ぶべくもないが、友蔵心の俳句レベルには達しているのではないかと自負している。
しかし短歌と言うものは作ったことがない。それどころか歌集なるものを読んだのは、石川啄木、俵万智、そして本書くらいである。
著者のエッセイは何冊か読んであるが、歌集には接したことがなく、17年ぶりに出版されることを知り、気まぐれに購入してみた。
久しぶりに短歌に接したが中々に味わいの深い物であった。自身の過去、現在、そして両親への思いを煌めくような言葉で詠っている。いくつか挙げてみよう。
「蛇っぽい模様の筒に入れられた卒業証書は桜の匂い」
何だか寂しさと希望とが同居していて素敵ですね~。
「『なんかこれ、にんぎょくさい』と渡されたエビアン水や夜の陸橋」
にんぎょってどんな匂い?でもなんかわかる気がする。
「母の顔を囲んだアイスクリームが天使に変わる炎の中で」
母親を見送る気持ち、身につまされます。
これからテレワークが増える中、ちょっと余った時間でゆっくりと楽しんでみてはいかがでしょう。