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社長のおすすめ図書
「観てから読むか 読んでから観るか」かつて角川映画のキャッチコピーだったと記憶している。
要するに「映画を観てから原作を読む?それとも原作を読んでから映画を観る?あなたはどっち派?」という問いかけなのだが、詰まるところ「どっちでも良いけど両方で角川にお金を落としてね」という強欲丸出しの秀逸なコピーである。
わたしはどちらかと言えば後者である。
どうも先に映画を観てしまうと原作を読む時のワクワク感が損なわれてしまう気がするのだ。
確かに読んでから観ると配役とかイメージが違うな~感があったりもするが、それはまだ我慢できる範疇かなと思ったりする。
しかし本書は逆であった。中村義洋監督による映画を観て、エンドロールで原作があることを知り読んでみたのだ。両方とも実に良く出来た作品である。
1975年、売れないパンクバンド「逆鱗」がリリースしたアルバムに収録されていた曲「フィッシュストーリー」。
その曲が時空を超え、巡り巡って将来の地球を救う事になる。そこには様々な奇跡が奇跡を呼ぶ物語が隠されているのだ。
ここではこれ以上語らないが、その物語が実に面白い。
「観てから読むか 読んでから観るか」どちらでも良いが、観る、読むの両方をお薦めする。
ちなみに映像がある分、映画の方が、物語が複雑になっている。
本書は短篇集であり、表題作の他に3作収録されているが、その中の「ポテチ」も同監督により映画化されている。これも実に見逃せない作品である。